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楽しいことから悲しいことまで

洗濯おばさん

私は洗濯おばさんだ。

コインランドリーが好きで、何度も足を運んでいる。

主に洗うのは布団。さすがに家の洗濯物を洗って干すのはもったいない気がするので、家では洗えないものを定期的に洗っている。

 

病院の帰りに近所のコインランドリーで冬布団を洗った。

未だに冬布団を使っているので、2ペアあるうちの片方だけ洗濯。

コインランドリー内ではおばあちゃんとその介護者の方がベンチに座ってお菓子食べてた。

おばあちゃんは白髪で独特な服装だった。

赤と紫のスカーフを首に交互につけたおばあちゃん。おしゃれさんだった。

私が洗濯機に物を入れていると、自分が座っていることで私の邪魔になっていないかを気にして、膝に荷物置いていいよって笑ってた。

おそらく記憶も朧げになってきていて、洗濯機も数えられないくらいに考えがまとまらなくなってきていたのだろうけど、

そうした人の優しさを残していた彼女は、とても優しい人なのだなと思った。

お先に失礼しますと声をかけたら、小さくお辞儀をしていた。

どんな人生だったのだろう。

人間は優しい生き物として生まれて欲しいと洗濯おばさんは思った。

 

祖母が亡くなり、葬儀も終わった。

私は休職中だけど、コロナ禍もあり行けなかった。母が一人で飛行機に乗り、一人で見送りの場に参加し、一人で飛行機で帰ってきた。それを思うとかなり悲しくなる。もっと強く一緒に行くと言ってあげたかった。

せめてもの償いに手紙を書こうと思っているが考えがまとまらない。

入院していると聞いても、書かなかった手紙。初めて自分から祖母宅に送る手紙だ。

そこで自分の申し訳なさや不甲斐なさをかいてもしょうがない。

おばあちゃんというあの家の大事な方が居なくなったのだから、そんなこと書かれて何が生まれるだろう?

今日のコインランドリーのおばあちゃんの話を書こうかな。

何を書こうかな。